#ちょこっと妖精学 これから花期を迎える妖精木サンザシ。 無闇に手を出してはいけないとは、アイルランドの農夫たちの間では当たり前のことでした。 ある地方に誰もが怖れる妖精木がありました。 けれど道路を通す為に伐らねばならなくなりましたが、工員は誰一人として斧を手にしようとしませんでした。 そんな中、特別手当に目の眩んだ男が名乗り出て、斧を振り上げた瞬間……男の髪の毛は、まるでカツラのように頭皮からズルリと剥がれ、サンザシの枝に引っかかっていたそう。
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もちろん、すべてのサンザシが妖精木と言うわけではありません。 妖精砦や妖精塚に生えている 野原にポツンと一本きり生えている 奇妙な形に枝を伸ばしている など、特別なサンザシが妖精木とされているのです。