バッテリー名言bot @battery_meigen
あさのあつこ著「バッテリー」より、台詞や文章を2時間に1回ツイートする非公式bot。内容はⅠ〜Ⅵ・ラストイニングの順ですが、同じ巻の中ではページが前後している場合があるかもしれません。個人が趣味で作成したbotですので、作者・出版社とは一切関係ありません。何かありましたらリプライもしくはDMお送りください。 Joined September 2013-
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いいさ、時間はたっぷりある。これからバッテリーを組んでいくなら、時間はたっぷりあるはずだ。【p233】
言いたいことも聞きたいこともたくさんある。どんな言葉を選べば、豪に伝わるだろうか。重い頭で考え続ける。【p233】
ありふれた古くさい言葉しかうかんでこない。こんなことを言いたいんじゃない。池から引き上げられて息をつけた。その快さとか、無傷の指を見たときのほっとした気持ちとか、青波を見つけてくれたことへの感謝とか、泣いてしまった自分がどんなふうに見えたのかとか。【p233】
巧は、枕に頭をつけたまま豪の言うことを聞いていた。ふしぎなやつだと思っていた。巧なら、絶対考えないようなことを考えて、いっしょうけんめいにしゃべっている。【p230】
「原田の部屋って」豪が首を回す。「ほんまに殺風景じゃな。ポスターぐらい、はればええのに」「他人の部屋の心配までするなよな」【p228-229】
「うるさい。なんだ、えらそうに。だれがピンチに弱いだ。ふざけんな。おれはピンチなんかにならないんだ。三振とりゃあいいんだろ。何がノーアウト満塁だ。おれをそこらへんのへぼ投手といっしょにするなよ」【p221】
「おまえ、やっぱり、どこか悪いとちがうか」「そんなことないけど」「だって、やけに素直じゃぞ。原田らしくないぞ。しっかりせえ」【p207】
「ぼくな、お兄ちゃん、お兄ちゃんみたいになりたいんじゃのうてな、野球がしたいんじゃ」【青波 p194】
十三歳だから、どうだというんだ。十三歳だって、自分の将来を夢見れる。おれと出会って、永倉が将来を決めたのなら、それでいいじゃないか。十三歳のおれに、その力があるんだ。まきこんだとかまきこまれたとか、そんなちっぽけなものじゃない。【p189】
たぶん、最高のバッテリーになる。なんの前ぶれもなく、そんな思いが胸をゆさぶった。身体の中で何かがはじけたほどの強い感情だった。【p157】
「べつにショック受けなくていいんじゃないですか。打てなくても恥じゃないから。当てただけえらいですよ」【巧 p144】
「はははっ、けどええがな。ややこしいピッチャーのほうが、リードの楽しみがあるけんな。」【稲村 p136】
あっ、確かに、ボールを受けた。一瞬、そんな思いが身体をかける。自分のミットの中にいるのは、ゴム製のボールではなく、もっと別の生きている、体温のあるもの。指を出したらかみついてくるような小さく猛々しい生き物。そんなやつがいるんだ。【p130】
「原田の球がすごいのは、ようわかっとる。けど、すごい球を投げても、がきはがきじゃろ。もう少しで中学生になるがき。そういうことじゃろ」【p121】
「ものすごい自信じゃなあ」むちゃくちゃと言っていいほどの自信だ。「おまえ、その自信だけで、やっていけるでなあ」【p92】
「投手が、ほんまにひとりだと思うのは、力いっぱい投げこんだ球を打ちかえされた、その一瞬だけじゃ」【p40】