竹取物語原文bot @bot84038757
竹取物語の原文を呟いていくbot です 教えて帝さんとリプすると現代語訳します Joined February 2019-
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この子いと大きになりぬれば、名を三室戸斎部(みむろどいんべ)の秋田を呼びてつけさす。秋田、なよ竹のかぐや姫とつけつ。
竹取の翁、竹を取るに、この子を見つけてのちに竹取るに、節を隔ててよごとに金(こがね)ある竹を見つくること重なりぬ。かくて翁やうやう豊かになりゆく。
人のものともせぬ所に惑ひありけれども、なにの験(しるし)あるべくも見えず。家の人どもにものをだに言はむとて、言ひかかれども、ことともせず。あたりを離れぬ君達(きんだち)、夜を明かし日を暮らす、多かり。おろかなる人は、「ようなきありきは、よしなかりけり」とて、来ずなりにけり。
翁、心地あしく苦しき時も、この子を見れば、苦しきこともやみぬ。腹立たしきことも慰みけり。翁、竹を取ること久しくなりぬ。いきほひ猛(まう)の者になりけり。
その中に、なほ言ひけるは、色好みと言はるる限り五人、思ひやむ時なく夜昼来ける。その名ども、石作(いしつくり)の皇子(みこ)・庫持(くらもち)の皇子・右大臣阿部のみむらじ・大納言大伴の御行(みゆき)・中納言石上(いそのかみ)のまろたり、この人々なりけり。
翁言ふやう、「我、朝ごと夕ごとに見る竹の中におはするにて、知りぬ。子となり給ふべき人なめり」とて、手にうち入れて家へ持ちて来ぬ。妻(め)の嫗(おうな)に預けて養はす。うつくしきことかぎりなし。いと幼ければ籠(こ)に入れて養ふ。
この児(ちご)、養ふほどに、すくすくと大きになりまさる。三月(みつき)ばかりになるほどに、よきほどなる人になりぬれば、髪上げなどさうして、髪上げさせ、裳(も)着す。
この子いと大きになりぬれば、名を三室戸斎部(みむろどいんべ)の秋田を呼びてつけさす。秋田、なよ竹のかぐや姫とつけつ。
帳のうちよりも出(い)ださず、いつき養ふ。この児のかたちけうらなること世になく、屋(や)のうちは暗き所なく光満ちたり。
その中に、なほ言ひけるは、色好みと言はるる限り五人、思ひやむ時なく夜昼来ける。その名ども、石作(いしつくり)の皇子(みこ)・庫持(くらもち)の皇子・右大臣阿部のみむらじ・大納言大伴の御行(みゆき)・中納言石上(いそのかみ)のまろたり、この人々なりけり。
竹取の翁、竹を取るに、この子を見つけてのちに竹取るに、節を隔ててよごとに金(こがね)ある竹を見つくること重なりぬ。かくて翁やうやう豊かになりゆく。
人のものともせぬ所に惑ひありけれども、なにの験(しるし)あるべくも見えず。家の人どもにものをだに言はむとて、言ひかかれども、ことともせず。あたりを離れぬ君達(きんだち)、夜を明かし日を暮らす、多かり。おろかなる人は、「ようなきありきは、よしなかりけり」とて、来ずなりにけり。
帳のうちよりも出(い)ださず、いつき養ふ。この児のかたちけうらなること世になく、屋(や)のうちは暗き所なく光満ちたり。
翁言ふやう、「我、朝ごと夕ごとに見る竹の中におはするにて、知りぬ。子となり給ふべき人なめり」とて、手にうち入れて家へ持ちて来ぬ。妻(め)の嫗(おうな)に預けて養はす。うつくしきことかぎりなし。いと幼ければ籠(こ)に入れて養ふ。
今は昔、竹取の翁(おきな)といふ者ありけり。野山にまじりて竹を取りつつ、よろづのことに使ひけり。名をば、さぬきの造(みやつこ)となむ言ひける。
翁、心地あしく苦しき時も、この子を見れば、苦しきこともやみぬ。腹立たしきことも慰みけり。翁、竹を取ること久しくなりぬ。いきほひ猛(まう)の者になりけり。
その中に、なほ言ひけるは、色好みと言はるる限り五人、思ひやむ時なく夜昼来ける。その名ども、石作(いしつくり)の皇子(みこ)・庫持(くらもち)の皇子・右大臣阿部のみむらじ・大納言大伴の御行(みゆき)・中納言石上(いそのかみ)のまろたり、この人々なりけり。
この児(ちご)、養ふほどに、すくすくと大きになりまさる。三月(みつき)ばかりになるほどに、よきほどなる人になりぬれば、髪上げなどさうして、髪上げさせ、裳(も)着す。