リクありがとうございます! 遷i延i性i意i識i障i害くんお買い物編を書きました!ご本人はほぼ喋っていませんが、きっと楽しいデートだったことでしょう…
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#観月のネタツイ 「これとかどう?」 「あーいいね、色味合う気がする」 車椅子の上でぼんやりしているその上から、取っ替え引っ替え服を当ててみる。 普段は俺がネットで適当に見繕ったものを着せてることが多いけど、この店は昔からの共通の知人が勤めていることもあって、
少し人目を引くこいつのことも遠慮なく連れて来られることがありがたい。 「前開きだと、こういうのもあるよ」 「おー、いいね。なぁ、これとこれどっちが好き?」 目の前に二着並べてみたものの、ふわふわと漂う視線はそのどちらと捉えることがない。そんなことわかった上で、一応聞いてみたりして。
「うーん、こっちの方が似合う気がする。これで!」 「ありがとうございまーす!」 おでかけ着…と言っても通院くらいしかないのだけど。部屋着よりはだいぶ洒落たシャツを、慣れ親しんだ店員に渡す。 気に入ってくれるかな?くれてるといいな。その答えを得られることはきっと永遠に無いのだけれど。
「ぅあ、ぁー……」 「ん?何?新しい服嬉しい?」 「……ぉ、ぁ、」 「次出掛けるときはこれ着ような!」 本当のところ、どう思っているなんてわからない。俺の自己満足。でもさ、ちゃんと似合うの選んでるつもりだから、気に入ってると思い込むくらいは許されたいよね。